はじめに
一般的に、周年事業は、「何をやるか」というアイテムの列挙からはじめてしまい、「社史」「記念品」「イベント」「広報」などの、個別の活動の足し算になってしまいます。
個別の活動のどれも、多くの労力と予算を要するので、「やりたいこと」を時間と予算に合わせて列挙するだけになってしまい、それぞれを実施した後に、どのような目的が果たせているかを忘れてしまうということが起こりがちです。
実際に、個別の活動や成果物はとても良くできているのに、社員のモチベーションアップにつなげられないという残念なケースもよくあります。
そういうことにできるだけならないように、今回の25周年は、ひとつの「事業」として捉え、私たちなりに「何を得たいのか」と自問自答することからスタートさせました。
例えば、「活動」という言葉があります。これは、ある物事を達成するための手段といえると思います。
それに対し、「事業」は、「社会的な大きなもので、一定の目的を持った仕事」といえると思います。
私たちは、この25周年のイベントを、経営が起こしたい変化にインパクトを与えるものとして、つまり、短期的な活動ではなく、未来につながるものとして展開したいと思い、経営の意図を推察したコンセプトを掲げることで、25周年企画が一過性のイベントではなく、事業として、経営にプラスの効果をもたらすということを、スタートする段階で考えました。
そのコンセプトが、こちらです。
CHANGE MAKERS 〜四半世紀の歩みを超え、未来を創り、未来を育てる〜
このコンセプトには、二つの大切な想いが込められています。
- 「未来を創る」:今この瞬間から、新しいことに積極的に挑戦していこう
- 「未来を育てる」:次世代の仲間たちと共に、新しい才能を見出し、育てていこう
これを実現するため、3つの行動指針を掲げました:
- みんなで未来を作っていこう
- 古い考え方にとらわれたり無難な選択に逃げ込まず、新しいアイディアを出し合おう
- 全体で力を合わせ、持続可能な企業を目指そう
- チームの力を活かそう
- 部署を超えて対話し、協力し合おう
- お互いの強みを活かし、高め合える環境を作ろう
- 一人一人が考えて行動しよう
- 失敗を恐れずチャレンジする文化を育てよう
- 「誰かが考えてくれる」のを待つのではなく、自分から動き出そう
エヌジェーシーは、創業から25年、着実な成長を遂げてきました。でも、創業から25年、私たちは着実な成長を遂げてまいりました。
しかし、「今まで通り」が通用しにくい時代を迎えています。これからを見据えたとき、最も警戒すべきリスクは「変化を恐れ、現状に留まること」だと考えています。
この25周年という節目を、組織全体で新しい未来を切り拓く意気込みを新たにする機会として捉え、社員の皆様とともに前向きに、そして楽しみながら作り上げていきたいと思います。
皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。